人間文化学部


「日本語日本文学科」「歴史文化学科」の2学科で構成。日本および海外諸地域の文学や歴史、文化を学ぶことは、私たちの心を豊かにしてくれ、学んだ思いや智恵を活かして“ 日本を発信すること”は、世界の人々と関わること、相互理解の第一歩になります。豊かな人間性と広い視野を培い、社会で活躍できる実力を養います。
Keyword
- 資料と史料
- 調査と分析
日本語日本文学科


「言語」と「文学」、ふたつの観点から日本の言語文化を学び、人間の本質をつきつめます。
よくあるご質問
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昭和女子大学日本語日本文学科(以下「日文」と略記)の魅力は何ですか。ここで学ぶことにより、どのような力が身に付きますか。
1,2年次に言語と文学について幅広く学んだ上で言語コースと文学コースに分かれて専門を深めていくことにより、すべての社会活動の基盤となることばの力を獲得できることが魅力です。その力をもとに論理的に思考し、様々な課題を遂行する過程で他者と協働することにより、コミュニケーション力に磨きをかけます。また、多様な文化背景を持つ人と協働することで、コミュニケーション力に加えて人間洞察力が身につきます。
言語コース、文学コースはいつどのようにして決まりますか。
3年次からコースに所属します。希望するコースに進めるように、また途中でコースの希望が変わった場合にも対処できるように、1年次と2年次の2回希望調査を実施しています。希望する内容が卒業論文で扱えるかを確認するために、2年次にはコース説明会を実施しています。
日文ではどのような資格が取得できますか。
高等学校教諭第一種(国語・書道)、中学校教諭第一種(国語)、司書、司書教諭、学芸員、昭和女子大学認定アーキビスト(2級)、文書情報管理士(2級)等の資格を取得することができます。また、日本語教育の所定の単位を修得することで、大学独自の認定証を得ることができます。特筆すべきは、国語の教員免許とあわせて書道の教員免許が取得できる点です。書道は初級から上級まで段階的に学ぶための科目が設置されています。
日本語教員に興味があるのですが、外国語力が求められますか。
日本国内で教える場合には、教室内に多様な国から来た学習者がいるため、特定の媒介語を使わずに日本語だけを使って日本語を教える方法がとられています。相手の母語の仕組みを知っていることは教える上でプラスに働くので、外国語に興味を持ち語学力を磨いておいて損はありません。
卒業論文ではどのような内容を扱うことができますか。
卒業論文では自分で決めたテーマについての研究成果を論文としてまとめます。入学後から、段階を踏んで研究の進め方や論文の書き方、発表の仕方を学んでいきます。学生は、言語コース、文学コースを担当する教員の研究分野に基づく様々な演習(ゼミ)の中から、興味に応じて選ぶことができます。詳細は、日文HPの「演習(ゼミ)」(https://swuhp.swu.ac.jp/university/nichibun/manabi_semi.html#body)をご覧ください。
日文にはどのようなプロジェクト科目がありますか。
現在は【児童文学プロジェクト】と【百人一首deプロジェクト】があります。日文の学びを外部へと発信し、社会貢献を考えて協働することを通して学びを深めていきます。これまでには【古典教材作成プロジェクト】や【日本文化発信プロジェクト(狂言)】がありました。詳細は、学科パンフレットをご覧ください。
創作の授業はありますか。
「創作A(シナリオ・エッセイ)」「創作B(短歌・俳句)」などの授業があります。創作科目を通じて、観察力や表現力を磨き、自分の思いを作品として伝える力を養います。俳句の授業では句会もあり、本学科客員教授である黛まどか先生の講評をうかがう機会もあります。
日文の学生に対する独自のキャリア支援はありますか。
3年次から本格的に始まる就職活動で円滑なスタートが切れるように、各学年に合わせた支援を実施しています。SPI対策問題集の配付、話し方講座、自己分析、業界研究、4年生の一般企業内定者による座談会や教員として活躍している卒業生を招いた座談会などを企画し、段階的にキャリア形成に目を向けられるように工夫しています。さらに、学生が企画運営するキャリア支援実行委員会があり、主体的に活動しています。
留学生と交流する機会はありますか。
本学には正規留学生・短期留学生あわせて100名近くの留学生がいるため、授業やイベントなどで接する機会も多いです。また、隣の敷地に移転してきたTUJの日本語学科との授業内交流も積極的に行っています。TUJのゼミの発表を聞きにいったり、本学の古典の貴重書を一緒に見学することなどを通して、交流を深めています。
歴史文化学科


日本と世界の歴史・文化を広く深く学びます。教室内での授業に加え、発掘調査、古文書解読、民俗調査、海外研修などアクティブラーニング型授業も重視しています。
よくあるご質問
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歴史文化学科ではどのようなことを学べますか?
歴史文化学科は、歴史(日本史、東洋史、西洋史、地理)と文化(美術、民俗、考古、文化財)の2分野からなり、分野を横断して学ぶ体系的なカリキュラムを通じて、高度な専門性と幅広い教養を身に付けることが出来ます。人間社会に蓄積された知恵や文化を学ぶことを通して、考える力も育成していきます。
学科の特徴(魅力)を教えてください
「手で考え、足で見る」をキーワードに、歴史文化学科は実習系科目(アクティブ・ラーニング型授業)を重視しています。学問分野に応じ、海外演習、発掘調査、民俗調査、古文書解読などの実習系科目を豊富に用意しており、国内外での実践を通して、歴史や文化に関わる課題を発見する力や、課題を解き明かす研究手法を身に付けることが出来ます。
学科のカリキュラムについて教えてください
日本や世界の歴史と文化を学ぶうえで、1・2年次には概論や基礎調査法の授業を通して、学問的基礎や研究上の方法論をしっかりと身に付けます。2・3年次には各人の興味関心に沿ったより高度な専門科目を履修していきます。3・4年次には少人数制の演習(ゼミ)を履修し歴史文化学科での学びの集大成として、卒業論文の執筆に取り組みます。歴史・文化を横断的に学びながら専門研究を深め、資格取得も目指せる充実した学科カリキュラムとなっています。
どのような資格を取得出来ますか?
学芸員、高等学校教諭一種(地理・歴史)、中学校教諭一種(社会)、図書館司書・司書教諭、考古調査士(2 級)、文書情報管理士などの資格を取得することが出来ます。また、2022年度からアーキビスト養成にむけた科目を設置する等、時代に即応する人物育成を目指しています。
学外活動や社会との連携にはどのようなものがありますか?
学外活動や社会との連携は主に「プロジェクト」として実施されています。歴史文化学科の教員が実施しているものとして「戦後史資料を後世に伝えるプロジェクト」、「近現代美術の保存に向けたアーティストインタビューアーカイブ構築プロジェクト」、「中屋敷遺跡発掘調査」、「東洋文庫 Student Internship Program」などがあります。2020 年度からは、TUJアート学科の学生と協働し、世田谷美術館を中心にアートを通じた地域社会との関係構築を実践的に学ぶプロジェクト科目である「コミュニティアート」が歴史文化学科に新設されました。
海外で勉強する機会はありますか?
歴史文化学科では、異文化への理解やコミュニケーションスキルを高めることも重視しており、長期や短期留学ならびに海外演習の機会を豊富に提供しています。具体的には、米国ボストンにあるサテライトキャンパスである昭和ボストンへの15週間留学やサマープログラム、日本文化プログラム、中国や韓国などの協定校への交換認定留学ならびに歴史文化学科の教員引率によりヨーロッパの協定校で授業を受け、多くの歴史遺産や芸術に触れる「ヨーロッパ歴史文化演習」などがあります。世界の状況が改善され次第再開予定です。
ゼミではどのようなことを学ぶことが出来ますか?
3年次からのゼミ(演習の授業)では、歴史学(日本史、東洋史、西洋史)、地理学、美術史(日本、西洋)、民俗学、考古学、文化財学の専門領域のなかから、各人が関心興味を持った領域をより深く学ぶことになります。ゼミを通して、これまで学んできたことをベースとしてそれぞれが研究テーマを設定し、指導教員の指導を受けながら卒業論文の完成に向け自分と向き合い、また同級生との議論などを通してお互いに学びを深めていきます。
入試に向けて、どのような勉強をする必要がありますか?
歴史文化学科では、総合型選抜、公募制、A日程、B日程、3月期、共通テスト(I期・Ⅱ期)による入学試験及び指定校推薦、光葉同窓会推薦、附属校推薦、外国人留学生入学試験を実施しています。それぞれ条件や選考方法が異なりますので、入学試験要項をよく読んだうえで、筆記試験や面接、課題などの勉強・準備を進めてください。
どのような学生が歴史文化学科に向いていますか?(期待する学生像)
昭和女子大学の教育目標を理解し、日本や世界の歴史と文化を意欲的に学ぼうとする強い意志がある学生、そして、粘り強さと行動力を備え、文献や資料、フィールドワークを通じて得た知識と経験を社会に発信し、還元することを惜しまない学生が入学することを期待しています。本を読んだり文章を書いたりすることが好きな人が歴史文化学科に向いています。
主な就職先、進路について教えてください
歴史・文化を解明していく過程で得た知見や情報分析能力を生かし、卒業生達は金融・保険業やサービス業、製造業、運輸・サービス業など様々な分野で活躍しています。最近では、総合職、一般事務職に続き、システムエンジニアが人気の職務となっています。歴史文化学科での専門的な学びを生かし公務員や教員、学芸員、司書などの専門職に就く卒業生も毎年おり、研究をさらに深めることを目的に大学院に進学する人もいます。
※詳細は歴史文化学科のページの「キャリア実績」( https://univ.swu.ac.jp/faculty/university/culture/rekibun/ )をご覧ください。